四肢に麻痺などの障がいがある人の場合、現代社会ではパソコンやスマートフォンの操作が難しいことが大きなハンデとなります。
これに対しては音声による文字入力が解決策としてよく知られています。音声入力機能はここ数年、スマートスピーカーなどの登場で健常者の間でもポピュラーなものになっています。精度の高さや認識スピードの速さも実用レベルに達しているといえるでしょう。
音声入力以外には、視線の動きによる文字入力の普及が進んでいます。画面上のキーボードやアイコンに視線を送るだけで文字が入力できるため、手指を使うのとほとんど変わらない操作が可能になると期待されています。また、顔の表情変化で操作ができる電動車椅子も開発されており、将来は手足に頼らない入力方法によってパソコンやスマートフォン操作以外にもさまざまな機械や道具が動かせるようになると考えられています。
病気や障がいで四肢麻痺の障がいを持つかたのICT活用法
私も頚椎損傷による四肢麻痺で首から下は動かすことができないのですが、現在は様々な支援機器があり、そして情報も溢れているのです。ですが多くある情報の中で自分に当てはまる情報にたどり着けないことがあったり また 専門用語や検索キーワード が わからなかったり 、またパソコンやスマホが苦手という方もたくさんいると思います。
私もその一人で最近改めて検索すると自分も知らない情報がたくさんありとても驚きと知りたいという気持ちになりました。そこで私に一番身近な支援機器等をなるべく 分かりやすく紹介していきたいと思います。
四肢麻痺のある人のICT(情報通信技術)活用法には、以下のようなアプローチが考えられます。これらは一般的な例ですが、個々の状況やニーズに応じて適切なICTツールやアシスト技術を選択することが重要です。
目の動きを利用する技術: 目の動きをトラッキングするアイトラッカーなどのデバイスを使用して、コンピューターやモバイルデバイスを操作することができます。このようなデバイスを利用することで、画面上のカーソルを制御し、キーボードや仮想キーボードを操作して文字入力や指示を行うことができます。
・製品名:トビーPCEye
入力にスクリーン キーボード (OSK) を使用する
頭の動きを利用する技術: 頭の動きを検出するヘッドマウスやヘッドトラッカーなどのデバイスを使用することで、コンピューターやモバイルデバイスを操作することができます。頭の動きで画面上のカーソルを制御し、キーボードや仮想キーボードを操作して文字入力や指示を行うことができます。
・製品名:ヘッドポインター
ボイスコマンドおよび音声認識技術: 音声認識技術を利用して、声でコンピューターやモバイルデバイスに指示を出すことができます。音声認識ソフトウェアやボイスアシスタントを活用して、文字入力、ウェブサーフィン、アプリケーションの制御などを行うことができます。
・製品名:しゃべリモ
・製品名:Alexa(アレクサ)
・製品名:Googleアシスタント
・製品名:Siri
特殊な入力デバイス: 手や指の動きが制限されている場合、特殊な入力デバイスを使用することができます。例えば、モーションセンサーやジョイスティックなどを利用して、コンピューターやモバイルデバイスを制御することができます。
・製品名:FlicktyperBT
:接点式入力装置(スイッチ)
:呼気(吸気)式入力装置(スイッチ)
遠隔支援技術: ケアプロバイダーやサポートスタッフとの遠隔コミュニケーションやリモートサポートにICTを活用することができます。ビデオ通話やリモートデスクトップなどのツールを使用して、遠隔から支援を受けることができます。
・ソフトウェア名:TeamViewer
・ソフトウェア名:AnyDesk
これらのICT活用法は、四肢麻痺のある人がコンピューターやモバイルデバイスを操作し、日常生活やコミュニケーションをサポートするための手段となります。
専門家や福祉関係者と相談しながら、個別のニーズに適したICTツールやアシスト技術を選択していくことが重要です。
沖縄県障がい者 IT サポートセンターでは皆さんのICT等に関するお困りごとのご相談をサポートさせていただいております。
皆様のご相談・ご連絡お待ちしております。