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重度障害者用意思伝達装置の導入紹介

先日、沖縄県障がい者ITサポートセンター中北部地域協力員の吉原さんと一緒に重度補装具の障碍者用意思伝達装置の導入を行いました。

補装具とは  
 補装具とは、障害のある人が日常生活を送る上で必要な動作をサポートするために、欠損した身体機能を補う目的で作られた用具のことを指します。
歩けない方は車いすや義肢(義手・義足)、耳が聞こえない方は補聴器、喋れない方は意思伝達装置などがあります。

Sさんは気管切開のため、声を出せなく 自由に動くこともできないため
重度障害者用意思伝達装置の導入を行いました。

今回導入を行った重度障害者用意思伝達装置は
Miyasuku http://miyasuku.com/software/ とピエゾニューマティックセンサースイッチ PPSスイッチ の導入を行いました。

Miyasuku

 

ピエゾニューマティックセンサースイッチ

圧電素子(ピエゾ)と空圧(ニューマティック)の2種類のセンサを選択することが出来るスイッチです。
ピエゾ:「ひずみ」や「ゆがみ」を感知することにより、信号出力を行うセンサ。直径17mmのセンサ部を身体の任意箇所に医療用テープで貼り付けて使用します。

ニューマティック:センサ部のエアバッグを触れることで反応するセンサです。僅かな力で操作可能です。

はじめて意思伝達装置を使う方は使いこなすのに時間がかかりますが
SさんはPCを使っていたこともあり、数回練習を行った後
自分で言葉を入力し「ありがとうございます」と言葉をいただきました。

重度障害でコミュニケーションが取りずらい方が
意思伝達装置を使うことで、家族や介護者、支援者と円滑なコミュニケーションが可能になり、自分の意思を伝えられないストレスから少しでも緩和されていけたらと思います。