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【IT相談】言語障害のある脳性麻痺の方の入力支援をしました

2018/11/6(火)

ITサポート風景
ITサポート風景 ※Sさんには撮影許可をとっています

相談内容

相談にいらしたSさんはタブレットで文字を入力したいのですが、
脳性麻痺のためうまく打てないとのお悩みです。
(タブレット画面へのタッチの際に長押しになってしまったりするのです)

 

対応内容

Sさんには言語障害もありますが、音声入力を試してみることにしました。

■音声入力

今は音声入力ソフトもいろいろあるので、どれが使いやすいか試していきます。
※あくまでもSさんの場合の使用感です。人によってあうソフトは変わってくると思います。

グーグルドキュメント

Sさんはすでに試したことがあるそうです。音声認識は結構優秀だったそうですが、音声入力ボタンを押した後にSさんが話し始める前に音声受付状態がキャンセルされてしまうとのことです。受付時間を延ばせれば…

LINEの音声入力

LINEにも音声入力機能があります。これも音声入力の受付時間が短くてSさんにはちょっとあいませんでした。音声認識率もグーグルドキュメントより低く感じました。

LINE音声入力の使い方

①赤マルのマイクボタンが音声文字入力ボタンです(音声が文字に変換されます)
※ちなみに、青マルのマイクボタンは音声がそのままアップされます(青ワクのボタンを押すと再生)

LINE音声入力ボタン
①LINE音声入力ボタン

 

②音声入力受付状態です。この画面が出ている間に音声を認識します。

②音声入力受付画面
②音声入力受付画面

 

こえとら

こえとらは国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究開発成果である音声認識技術や音声合成技術を活用することにより、聴障者と健聴者とのスムーズなコミュニケーションを支援するスマートフォンアプリだそうです。研究成果は素晴らしく、Sさんも音声認識が良好で、今回このアプリで入力を練習してみようということになりました!

 

■その他にも

Sさんの入力方法として、音声入力だけでなく他の方法も使えるようにしていきたいと考えています。

例えばSさんからの要望として、

  1. LINE入力などで使用するソフトウェアキーボードは大きくすることができたけど、入力するエリアが小さく見ずらい・・・
  2. 指でタッチ入力するときに指がうまく動かず、長押し状態とかになってしまう・・・
  3. パソコンなどで使用しているUSBキーボードを使えればもう少しタブレットの入力もやりやすいのに・・・

全て何とかなりそうだなと思いこちらでも調べていますが、1.2.がまだ方法が見つかっていません・・・ 今後も要調査です。

3.に関しては方法がありました!

アンドロイドでUSBキーボードを使う方法

Sさんが来所の際にネットで調べAndroid4.1以上であればUSB↔microUSBの変換ケーブルでアンドロイドとキーボードをつなげれば認識されることが分かったので、センターにあったケーブルで試してみたんですが、認識してくれませんでした。。

USBホスト機能があればUSB外部機器を使える!

その後いろいろ調べた結果「USBホスト機能」が必要ということがわかりました。

詳しくは → USBホスト(OTG)機能対応のandroidスマートフォン

例えば → USBホストケーブル 補助電源付 リバーシブル - Ainex
※グッドウィルで売っていました

ただ私のアンドロイドはXperiaなのですが、初期設定でUSB機器の検出機能がOFFになっていました。そんな場合はUSB機器を検出する設定を行う必要があります。

設定方法 → Android Tips : XperiaでUSB機器の検出を簡単に行う方法


Sさんのお悩みに関しては今後もよい方法を探していきたいと思います!

ちなみに、写真にも載っているSさんの持っているカラフルなキーボードはボタンも大きくて押しやすいそうです。2000円くらいだったそうですで、センターでも支援機器として持っておきたいな~

ITサポートコーディネーター上里