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2月22日にSS-ATプロジェクトとの共催で、第4回デジタルものづくり講習会を開催しました。※回数は第4回となっておりますが、沖縄では初めての開催となります。

新型コロナウイルスの影響で、キャンセルされる方もいた為開催をどうするか
一時は中止または延期も考えましたが、関係者のアドバイスなどを参考にして
参加者にはマスク着用の必須や、会場にはアルコール除菌のスプレーやボトルを
設置するなど、対策がとれる事が確認出来た為予定通り開催致しました。

当日は約20名の方にご参加いただき、終始講師の方に耳を傾けながら
3Dプリンターの使い方や、3D-CAD(Tinkercad)で設計する方法を学んでいました。

今回のような機会は沖縄県ではほとんどなく、とても有意義なお時間を
たくさんの方と過ごすことが出来ましたし、今後のIT機器の支援活動に
活用できる事がまた1つ増えたことがとても大きく感じました。

ここで、今回の講習会で講話いただいた方やサポートいただいた方の
紹介をしたいと思います。

<講師プロフィール>

渡辺 崇史/Takashi Watanabe

  • 日本福祉大学 健康科学部 福祉工学科 教授

上田 喜敏/Hisatoshi Ueda ※サポーターとして参加

  • 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 教授

手嶋 教之/Noriyuki Tejima

  • 立命館大学 理工学部ロボティクス学科 教授

巖淵 守/Mamoru Iwabuchi ※サポーターとして参加

  • 早稲田大学 人間科学学術院 教授

南谷 和範/Kazunori Minatani ※オブザーバーとして参加

  • 独立行政法人 大学入試センター 研究開発部 准教授

最初に渡辺先生から講習会開始の挨拶から始まり、当センター所長の仲根から
3Dプリンターの活用や、障がいを持った方が日常生活で困った時の為にどういう事が
求められるか等を挨拶していただきました。

午前中講習会の中ではTinkercadというWeb上で動く無償の3D-CADアプリを使って
道具を設計したり、既に作成された造形物(今回はアルファベット1文字)を
3Dプリンターを使って出力して、午前中はずっとパソコンとにらめっこする時間が
多かったです。午後からは、手島先生によるTinkercadでの自助具設計という事で
渡辺先生の視点とは違った内容で、Tinkercadの使い方を学びました。

その後は講習会に参加された皆様から、こういう自助具があればいいなぁというアイディアを練りつつ、考えていただいたアイディアを各自発表していただきました。

講習会の様子
デジタルものづくり講習会

参加者の様子

渡辺先生に持参いただいた、造形物サンプル
造形物サンプル

講習会に参加された方が設計された造形物(講習会会場に設置した3Dプリンターで出力しました)
講習会に参加された方が設計された造形物(講習会会場に設置した3Dプリンターで出力しました)

3Dプリンターで造形中の動画を撮影しました(約15秒)

また、今回渡辺先生から3Dプリンターをお借りする事が出来ました。
この件については、別の記事に掲載しますので、そちらをご覧いただければと思います。

講習会のチラシ

ITサポートコーディネーター 伊集

日本福祉大学の渡辺先生から「Ultimaker2 Go」という
3Dプリンターをお借りして、沖縄県障がい者ITサポートセンターの中に
設置しております。先日「3Dプリンターを使ったデジタルものづくり講習会」を
開催した際に、遠く離れた沖縄でも3Dプリンターを使って自助具の
アイディア活用や、支援する時に必要な道具を自作出来るようにしたいとの
思いがマッチし、渡辺先生から機器を借用して設置する事が出来ました。

写真のように機器を設置しております。
設置したプリンター
【3Dプリンターの写真】

また、この3Dプリンターを使って印刷した造形物がこの内容となります。
サンプルを造形した後の画像
【アルティメーカーロボを造形(サンプル)】

この3Dプリンターで造形可能なサイズは、おおよそ「12cm(タテ)×12cm(ヨコ)×11cm(奥行)」となっております。上記のロボットだと大体1時間程かかります。

この機会に、センターでも自助具の作成やアイディアの共有などを行いつつ
3Dプリンターのさらなる活用や、障がいを持った方の支援が発見出来ればと思います。

作成できる内容に限り(サイズに上限がある為)はありますが、こういったものが
欲しいなどご要望がございましたら、当センターのホームページより
お問い合わせいただければと思います。

 

ITサポートコーディネーター 伊集

2月13日(木曜日) 沖縄県総合福祉センターで在宅就労説明会を、社会福祉法人若竹会 南部地区障がい者就業・生活支援センター かるにあと、沖縄県障がい者ITサポートセンターの共催で開催しました。
約20名の参加者がおり、特別支援学校に通う学生さんや先生方、南城市の方も参加していました。

伊集も登壇者として参加しました。伊集以外には、所長と「スタッフサービス・ビジネスサポート」の冨井様も登壇者として参加されていました。

初めて大勢の人前でお話した為、出だしから噛んでしまいましたが、皆様暖かく話に耳を傾けていただきました。
また、スタッフサービス・ビジネスサポートの冨井様は採用する企業側の視点から、学校の授業で教えてほしい事(iPadを学校で教えても、実際の企業で使っている所がないから、キーボードの使い方やパソコンのメールなど)を登壇の中でおっしゃっておりました。

また、当日の司会進行は「かるにあ」の吉川さんが行ってくださり、登壇者の言葉も拾いつつスムーズに進行していただき、本当に助かりました。

それ以外に、伊集の方で放映する映像がスクリーンに映らないというトラブルがありましたが、スタッフサービス・ビジネスサポートの冨井様に助けていただき、何とか事なきを得る事が出来ました。次回はこのような事がないように気を付けたいと思います。


当日の様子(右が司会進行の「かるにあ」吉川様、左の車いすに座っているのが当センター長の仲根)

参加者の様子①

参加者の様子②

左側が「スタッフサービス・ビジネスサポートの冨井様」、右側が伊集

 

ITサポートコーディネーター 伊集

座談会に参加したおおしろさん、あはれんさん、やまかわさん

2月16日、障がいを持っている方で、テレワークでお仕事されている方を招いて
座談会を開催しました。3名の方には急遽依頼したにも関わらず快諾していただき
本当に感謝しているとともに、とても有意義な座談会になった事を感謝しております。


今回参加していただいた方を、簡単にご紹介いたします。(順不同)

氏名 ローマ字フリガナ お住いの市町村 障がい名
山川 朝教 Chokyo Yamakawa 八重瀬町 ギランバレー症候群
大城 一志 Hitoshi Ooshiro 宜野湾市 頚髄損傷四肢麻痺
阿波連 のり子 Noriko Aharen 那覇市 膠原病

山川 朝教様
やまかわちょうきょうさん
NPO法人沖縄県脊髄損傷者協会が運営している「障がい者ITサポートおきなわ」に在籍していた事もある、パソコン等にとても詳しい方です。フリーランスでお仕事しておりますが仕事をする場所にこだわらず、車の中や街中のカフェでもお仕事をしております。

大城 一志様
おおしろひとしさん
NPO法人沖縄県脊髄損傷者協会が運営している「障がい者ITサポートおきなわ」の就労移行支援を利用し、その後現在お勤めの会社へ就職された方の1人です。
また、プライベートでは車いすバスケットのチームに所属される等、行動力がある方です。

阿波連 のり子様
あはれんのりこさん
沖縄県中小企業家同友会、沖縄県膠原病友の会 沖縄県支部に所属されている、今回の座談会では唯一の女性参加者です。とても明るくお話しされているのが特徴的で、聞いているこちら側もつられて笑顔になるような、そんな素敵な方です。

今回の座談会開催に関し、参加者には質問にお答えいただきつつ雑談も交えながら交流も深めていただきました。

今回ご参加いただいた3名ともテレワークという働き方ですが、それぞれ三者三様の働き方があり、とても参考になる座談会となりました。

今回実施した座談会ですが、今後障がいを持った方でも「1つの働き方」として見出していただける様、広報啓発の冊子として作成・配布していくところです。

冊子が出来上がりましたら、改めてご報告させていただきます。

 

ITサポートコーディネーター 伊集


2月16日 15時~17時において、障がいを持っている方で、テレワーク(在宅就労)されている方を招いて、テレワーカー座談会を開催致します。

このテレワーカー座談会は「赤い羽根共同募金助成事業」となっており、座談会開催後は、啓発活動として冊子を配布する事となっております。

冊子が出来上がり次第、ブログ等でもご案内致しますので
出来上がりをお待ちいただければと思います。

ITサポートコーディネーター 伊集


2月13日 10時から、沖縄県総合福祉センターにて在宅就労説明会を実施します。
当日は、在宅就労とは何?をテーマとして障がい者ITサポートセンターから簡単な説明
の他、株式会社 スタッフサービス・ビジネスサポート様から
会社説明等を実施していただく事となりました。

参加対象者 障がいのある方ご本人、またはそのご家族の方
特別支援学校の教員等関係者
その他支援機関等で就労相談、アドバイスしている方
参加人数 50名
日時 2020年2月13日(木)10:00~12:00
  10:10 テレワークの概要説明
  10:40 ㈱スタッフサービス・ビジネスサポートサービス
       会社説明

  11:10 質疑応答
場所 沖縄県総合福祉センター 東棟 403研修室
参加企業 株式会社 スタッフサービス・ビジネスサポート
参加申込 専用の申込用紙にてメールまたはFAX
申込締切 2020年2月10日(月) 17時まで
主催 南部地区障がい者就業・生活支援センターかるにあ
共催 沖縄県障がい者ITサポートセンター

申込用紙は、こちらから 在宅就労説明会申込用紙
            ↑上記申込書をダウンロードして、記入してメールするか
             もしくは、印刷して記入した用紙をFAX送付願いします。
メールからお申込みされる方はこちらから ✉mail:karnia@wish.ocn.ne.jp
                         ↑メールソフトが起動します。

ITサポートコーディネーター 伊集


沖縄県障がい者ITサポートセンターのL I N Eアカウントを作成しました。
電話、メールで問い合わせするよりLINE操作が慣れている方は、この機会に
お友達登録して、LINEで気軽にお問合せをいただければと思います。


お友達登録は、下記のQRコードをスマートフォン等で読み込んでいただくか
LINE ID「@500fcwya」を、友達追加画面内にあるID検索機能を使って
公式アカウントを検索して、友達追加をお願い致します。

友だち追加
または、上記の「友だち追加」ボタンをクリックして下さい。

LINEの応答可能な時間は、午前9時~午後5時となっております。
上記時間外に届いた内容は、翌営業日の午前9時から順次対応致します。
ご理解の程よろしくお願いします。

ITサポートコーディネーター 伊集

目次

はじめに

2月に第4回デジタルものづくり講習会を開催することが決定しました。

今回の講座はSS-AT プロジェクトと沖縄県障がい者ITサポートセンターが協力して、障がいのある方へ日常生活における自助具活用の利用機会を広げ、さまざまな活動場面や地域で、3D プリンターの利点を活かした機器・道具が提供できるように、3D プリンターを使ったデジタルものづくり体験講習会を開催します。


 ※講習会へ参加される皆様へ、ご協力のお願い 2020/02/19 追記

  先日、沖縄県内でも「新型コロナウイルス」の感染者が出たことを受けて
  講習会へ参加される皆様に対して、以下の事をお願い致します。

  ・講習会参加時は、マスク着用を必ずお願いします。

  ・講習会当日、発熱等体調不良になった場合は、大変お手数ですが
   参加を見合わせていただきますよう、お願い致します。

  今回の会場につきまして、病院本館ではなく別館となります。

参加者の皆様へ大変心苦しいお願いとなりますが
ご理解いただきます様、何卒よろしくお願い申し上げます。



講習内容

開催日

  2020年2月22日(土) 午前10時~午後4時
  ※受付は、午前9時30分から

会場

  国立病院機構 沖縄病院(西棟3階療育ホール)
  会場URL:http://www.okinawa-hosp.jp/
  住所:沖縄県宜野湾市我如古3-20-14 ←GoogleMapを表示

対象者

今回の講座の対象者ですが、下記を想定しております。

  1. 3D プリンターを使った自助具に興味のある支援者。
  2. 自助具製作ボラ,特別支援教育,地域リハや相談支援業務に関わる福祉・医療関連専門職の方等。  (障害の有無を問わない)

募集定員

  定員20名

研修費

  無料

申込方法

  専用WEB申込フォームからお申し込みください。
  https://forms.gle/eMBkV7QYAm6UjQxt6
  (但し、ノートPCをご持参ください。持参できない方はお申し出ください。)

受講決定

  原則として先着順とする。(受講者多数の場合は、同じ団体等から1名となる場合があります)

講師

  渡辺 崇史(日本福祉大学)、上田 喜敏(森ノ宮医療大学)
  手嶋 教之(立命館大学)、巖淵 守(早稲田大学) 他

プログラム

時間 プログラム
10:00~10:10 オリエンテーション
10:10~10:40 【講義】3D プリンターを使ったものづくりの方法(基礎編) 
3D プリンターによるものづくりの流れを、活用事例を交えてわかりやすく解説します。
10:40~12:00 【実習①】3D プリンターで自助具作りを体験する
デジタルデータを使って、実際に3D プリンターで造形します。
※造形したモノはお持ち帰りいただけます。
12:00~13:00 お昼(病院内売店、又はお近くの食堂をご利用下さい。)
13:00~14:30 【実習②】3DCAD で自助具をデザインしてみる(基礎編)
3DCAD アプリを使って、基礎的な機器道具の設計方法を実習します。
14:30~15:50 【体験】道具を試してみよう、便利な道具を考えてみよう
自分で作った作品やサンプル品を試しながら、「こんな道具が作れたら」を考えます。
15:50~16:00 質疑応答(16:00 終了)

お申込み・お問い合わせ先

  沖縄県障がい者ITサポートセンター担当:伊集、仲根
  TEL:098-911-1930  FAX:098-961-6716 e-mail:info@o-it.jp

ITサポートコーディネーター 伊集

障がいを持っている方向け テレワーク教室(入門編) 開催

2019年12月14日(土曜日)に、那覇市IT創造館にて
障がい者の方を対象とした「テレワーク教室(入門編)」を開催しました。

<講師プロフィール>

砂川 昭人/Akihito Sunagawa

  • 就労継続支援A型事業所障がい者ITサポートおきなわ 職業アドバイザー

    小学5年生の時、一時期首下完全麻痺になり寝たきりになるも、奇跡的に歩けるまで回復。
    現在も麻痺が残る身体だがIT関連の仕事をする上でほぼ問題ない状態。
    現在は就労継続支援事業所「障がい者ITサポートおきなわ」の職業アドバイザーとして、利用者のサポートをする傍らIT支援も実施。


砂川さんはパソコンをよく使っている事、過去にはテレワークの事案にも関わった経験がある事から、今回講師としてお招き致しました。

休日ということもありましたが、合計9名の方にご参加いただきました。
講習会の途中では、テレビ通話を通してテレワークでお仕事されている「大城一志さん」と会話しながら、テレワークでお仕事について、とても丁寧に教えていただきました。

現在テレワークでお仕事されている、大城一志さんとオンライン通話(Microsoft Teamsを使用)している様子

那覇IT創造館の砂川さんとオンライン通話で繋いでいる状態

講習会の様子

受講していただいた皆様からのアンケートも参考にして、またこのような機会を企画して、障がいを持っている方でも在宅就労(テレワーク)で働けるというのが出来るという事を発信していきたいと思います。
今回は初級という事で、テレワークとは何か?をテーマに教室(講習会)を開催しましたが、今後はテレワークで必要なスキルなどの紹介や勉強会などを開催出来ればと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。

ITサポートコーディネーター 伊集

 

 

新年、明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年も、障がいを持った方がITを活用する事をお手伝い出来るよう、より一層邁進してまいります。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。